『水害に強い家づくり~倉敷市真備地区の災害支援から学ぶ~』後編

皆さんこんにちは社長の藤野です。
前編に続いて2018年7月に発生した西日本豪雨で
私自身がボランティア活動や親戚のY様邸リノベーション工事を通して
学んだことをまとめさせて頂きますので参考にして頂ければと思います。

2018年11月から具体的にリノベーション工事に向けた打合せがスタート。
その間もボランティアの方が片付けに来て下さっていたので
Y様も毎日ご自宅へ来られてお茶出しと愛ネコのお世話。


こちらの女性は関西から来られたボランティアの方で、
1週間近く滞在して欄間を綿棒と歯ブラシを駆使して洗って下さいました。




ボランティアの方に撤去してほしい所にはマーキングを入れて情報共有、
このひと手間を加えるだけで後々の建築コストを随分抑えることが出来ます。(2019年5月26日撮影)

2019年7月13日からは我々専門家によるリノベーション工事がスタート。(2019年」7月13日撮影)
工期:2019年7月13日~2019年10月9日(約3か月)








Y様邸の柱や梁などの構造部分にはすべて無垢材が使われていたため全て再利用することが出来ました、
今回は採用しませんでしたが崩れた土壁は100%リサイクル可能な究極のエコ建材なのだそうです。






2019年10月10日工事完了(引渡し)








一度はもう住めないと思った故郷、取り壊すことも考えた我が家に戻れて本当に幸せそうなY様夫妻。
これからもメンテナンス等を通して末永いお付き合いが続いていきますので、宜しくお願いします。


最後に水害に強い家づくりのポイントをまとめておきます。
➀家を建てる前に知っておくこと。
 ・過去に氾濫、土砂崩れなど災害が出たことがあるかどうか
 ・ハサードマップの有無、避難場所の確認
 ・土地が海抜何メートルか調べる。※「Flood Maps」で検索

➁家を直すときに知っておくこと。
 ・水に浸かった家電、住宅設備、電線は使わない。
 ・下水道配管、ガス配管が損傷していないかをよく確認する。
 ・主要な構造部分が腐らなければ再利用は十分可能。
 ・断熱材に残った水分はカビや雑菌の原因になるので注意。

Y様邸のように急いで直さず、家を休ませてあげることも大切ですね。
今回の情報が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

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