『水害に強い家づくり~倉敷市真備地区の災害支援から学ぶ~』前編

皆さんこんにちは社長の藤野です。
うだるような暑さがここのところ続いていますが皆さん体調は如何でしょうか?
室内にいても熱中症になる方も増えていますので、くれぐれもご自愛くださいね。

さて、2018年7月の西日本豪雨発生から昨日で6年を迎えました。
改めて犠牲になられた方々に哀悼の意を表すると共に、
いつ何時起こるか分からない災害に備えて準備を怠ってはいけないと感じます。

今回は私自身がボランティア活動や親戚のY様邸リノベーション工事を通して
学んだことをまとめさせて頂きますので参考にして頂ければと思います。

2018年7月7日 西日本豪雨により倉敷市真備地区で堤防8か所が連鎖的に決壊。
面積にして1200へクタール、真備町の1/4以上が浸水、水の高さは最大で4.8メートルに及んだ。


今回浸水した地域と2016年に作成された「洪水・土砂災害ハザードマップ」はほぼ同じだったが、
「ハザードマップを一度も見たことがない」という声が多く聞かれた。
※皮肉なことに氾濫した小田川の治水工事は同年秋から始まる予定だった

災害復興のために全国から延べ77,000人のボランティアが駆け付けて下さった。
中には建築工事に精通したスーパーボランティアの方もいて、現場での陣頭指揮を執って下さった。








大量に積み上げられたごみの山が道路を埋め尽くし、ハエが大量に発生して問題に。
写真を洗うボランティアにも多くの方が参加して下さった。








土壁づくりだった親戚のY様邸はとにかく泥出しに時間が掛かった。(2018年7月15日撮影)




濡れた合板、ボード類は使えないので 全て撤去。


すぐ近くに立っていたお兄さん宅も同様に2階窓まで浸水、
ウレタン吹付断熱材には1カ月以上経っても大量の水分が残っていて柱や下地木材にはカビが発生していた。
※私が吹付断熱材をお勧めしない理由の一つです (2018年8月5日撮影)




経営者仲間も沢山応援に駆けつけてくれて本当に有難かったです。




仮設住居の確保、現場から運び出されたゴミの回収などもあり
ようやく将来について前向きに考えられるようになったのは10月に入ってからでした。
一度は真備にはもう住めないと諦められていたY様も、やっぱり住み慣れた場所を離れることが出来ないという事で、
本宅をリノベーションして真備に戻られることを決断されたのでした。




前編まとめ(災害発生~仮住まいまで)
①土壁、断熱材、合板、ボード類は出来るだけ早く撤去する。
②土台、柱、梁などの構造材、外壁はそのまま置いておく。
③行政でやってくれることを確認して、出来るだけ早く予約する。 例)ゴミ回収、外壁洗浄、消毒液散布、建屋解体など
※プロがやる領域とボランティアがやる領域を明確にすること

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