断熱のススメ。

皆さんこんにちは 
健康診断が近づいてくると食事制限を始める社長の藤野です。
付け焼刃では意味ないのは分かっているのですが、小心者の性なのでしょうね・・・。

さて、今回は今何かと注目を集めている『断熱性能』について。
今年に入ってから続く燃料費の高騰により、一か月あたりの光熱費が2倍以上になった方も
いらっしゃるのではないでしょうか?

何でそんなことが起こるのかというと、家自体に熱を蓄えておく性能がないからです。
コチラのイラストがイメージしやすいと思いますが、
断熱性能の無い家に住むという事は、裸のままカイロを貼って過ごすようなものです。


また日本では長らく風通しが良く湿気のこもらない家が良いとされてきたため、
気密性の低い家がほとんどで、せっかくエアコンで温めたり冷やしたりした空気が外に漏れ出てしまいます。

住まい手1万1千人を対象に行われた住宅に関する不満調査のTOP3は、
1位/暑い・・・28.0%、2位/寒い・・・27.3%、3位/結露・・・15.0%と室内環境に関するものが大半を占めています。

下のグラフは日本の住宅の断熱化比率を示したもので、国としても断熱レベルを上げていくために
推奨基準を高めていってはいますが、日本の家の3分の2は、夏暑くて冬寒い状態であるのが現状です。

低断熱・低気密で出来た日本の家では、室内の温度差が激しくなってしまうため、
ヒートショックによる被害も多く発生しています。
とは言え交通事故で無くなる方の4倍以上とは驚きですね。
※画像はリンナイHPより


家庭内の不慮の事故で無くなる方の年齢の割合は圧倒的に65歳以上の高齢者が多く、
全体の90%近くにも上ります。
※厚生労働省「人口動態統計」(2020年)より



当然ながら寒い時期に発生する確率は上がり、1月は最も少ない9月より10倍の確立で発生しています。


では寒い地域に行けば行くほど発生率が上がるのかといえばそうではないらしく、
逆に九州や四国などの比較的温暖な地域の方が発生率が高くなっています。
これは家の断熱の普及率が大きく影響されていると言われています。


もう一つショックなデータがこちら。
日本以外の先進国では全館冷暖房が標準化されているため、ヒートショック等による被害はごくわずかです。


国別の家庭用エネルギー消費量を比べてみても、日本は暖房費が極端に低く、
ストーブやこたつなどの局所暖房で我慢しながら生活しているという事が言えると思います。



いずれにしても今後、世界と同等レベルの断熱性能を目指していく事が大切ですね。

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